焙煎について
- TEPPEI
- 2021年5月20日
- 読了時間: 2分
さて、今日はお客様に時々聞かれる「コーヒー豆の焙煎」について書いてみようと思います。
店の顔とも言える焙煎機ですが、大きく分けると3種類あります。
直火式、熱風式、半熱風式という3タイプ。
当店は直火式の機械を使っています。
簡単に言うと、窯に小さな穴がパンチングの様に空いていて、生豆に直接火が当たるのでこの名称になっています。
インパクトのある味や風味作りに適しています。
続いて技術面ですが、沢山の要素がある中でも、特に気をつかうのが「生豆の水分を飛ばす作業」です。
コーヒーの生豆は緑色をしています。これは水分を含んでいる為。
水分が多いほど濃い緑色です。産地や加工法で水分の包含量は異なっています。
この水分を上手に飛ばしつつ、着地点となる焙煎度合いに持っていかなければ、美味しいコーヒーが飲めません。
豆の個性と特徴に合わせて、温度と時間を微妙に変化させていきます。
この技術をグラフ化したものが「ローストカーブ」と呼ばれています。
耳にした事がある方も多いかもしれません(*^^*)
下の画像は、左から順に焙煎度合いが進行する様子です。
緑色からキツネ色、そして茶色、こげ茶色〜 と進んでゆきます。
こうやって過程を見ると、ふむ。分かり易い。
腕の良い焙煎士の条件として挙げられるのは「何時でも同じ味を作り出せる」というもの。
その日の気温や湿度、豆の状態などを考慮して焙煎を行い「安定した変わらない味」を作り出せるいう訳です。
しかし焙煎士のタイプも様々で、昔気質の職人肌、緻密なデータ管理を行う論理的な学者タイプ、経験や感性を生かすアーティスト派など、色んな個性があると感じます。
私はと言うと、アーティスト派かなぁ。
気持ち的には職人気質に憧れるんですが。
全く同じ味を完璧に再現、というのは毛頭無理な話なので、できる限り近いもの・変わらないものを目指して焙煎しています。加えて個人的には、微妙な味の違いはご愛敬だと思っています。この辺がアーティスティックな感じ(笑)
どんな仕事にも共通していると思いますが、技術向上や品質の改善・改良にゴールはないのでしょう。
それが難しい事であり、楽しい事でもある。
焙煎を始めてまだまだ6年程ですが、初心を忘れずこれからも精進してゆきたいものです。
久しぶりに長文を書いたので、腰が痛くなりました。
ストレッチして、リセットします〜































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